大胆島は金門県烈嶼鄉に属しますが、小金門からさらに船で向かう必要があるため、「秘境の中の秘境」と呼ばれています。中国廈門とはわずか4400mしか離れていないため、台湾海峡の両岸が軍事的に対立していた時代、ここは「前線の中の前線」と呼ばれていました。数年かけて整理が行われた後、2018年ついに観光客の眼前に神秘のベールが剥がされました。秘島の過去を探る旅に出発しましょう。
大胆埠頭 大胆島に上陸すると先ず迎えてくれるのは「大胆擔大擔、島孤人不孤」、「忠心貫日月、奮勇撼山河」などの巨大なスローガン。前線の緊張感が伝わってきます。
生明路 約500mの生明路には、泥塑獅子が向かい合って両側に立っています。その数なんと212対636体!オス獅子、メス獅子、子獅子の像があり、大胆島全体では491対、1473体にも上ります。
北安寺 神鶏墓の傍らにあり、北極玄天上帝を祀っています。島に流れついた北極玄天上帝の神像を兵士が拾い、これを祀るために寺が建立されました。建物の壁面には「山不在高,有仙則名;廟不在大,心誠則霊」と刻まれており、大胆島に駐留する兵士にとって心の拠り所となっていました。
大胆心理戦壁 大胆島で最も名高いのは心理戦壁です!1986年に建てられた高さ3.2m、長さ20mの巨大な壁には軍事スローガンが書かれ、廈門へ観光に訪れる中国人観光客に最も注目されているホットなスポットです。傍らの瞭望台からは、望遠鏡で、船で海岸線を航行する対岸の観光客の姿を見ることができます。
北山国旗台 「国旗台」は「大胆放送所」のスピーカー堡です。ここは大胆島から廈門を見るには最高のロケーションで、左から右へと二胆、三胆、四胆、五胆から漳州までを見晴らすことができます。
大胆放送所 1950年代に置かれた「長城部隊」が1969年に拡大されました。電波が届く距離は2万mにも達します。遊歩道を上っていくと、「北山放送壁」と同じようなスピーカーが現れます。最高点は絶景が広がる「北山国旗台」です。
大胆神泉 島で兵士の命を守ってきた泉です。鄭成功が剣を突き刺した後に湧き出した泉と伝わり、古くから「神泉」と呼ばれてきました。「神泉」には、井戸端で動物を屠殺すること、沐浴、洗髪、井戸囲い上で水を汲むこと、井戸の水での洗濯と作物へ水やりの五つのタブーがあります。また、女性が「神泉」に近づくと運勢が衰える、との言い伝えもあります。ツアーガイドはそう言って忠告することが多いですが、本当にそうなのかはわかりません。
神泉茶坊 「神泉茶坊」は1991年に設置されました。島に多く自生するモクマオウを建材に建てられた、島の重要な憩いの場であり、島を訪れる高官などをもてなす場でもあります。室内にはこれまでにここを訪ねた貴賓が残したサインや写真が飾られています。
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